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松本侑子の『赤毛のアンに隠されたアーサー王伝説、ケルトの謎』

松本侑子   作家・翻訳家/日本ペンクラブ理事

日時 2010年02月26日(金)13:30-15:30

スタッフ写真
内容

昨年の9月に開催し大好評だった、松本侑子の「赤毛のアンに隠されたシェイクスピア劇とキリスト教」の続編として開催。

今回も参加したみなさまより、「とても引き込まれました」「すごく面白かった」と、大満足の声を多くいただきました。

もうすぐバレンタインデーということで先生からプレゼントされた甘いチョコレートに舌鼓を打ちながら過ごす、素敵な午後のひと時。

『赤毛のアン』を読み解きながら解説される、イングランドとスコットランド、さらにヨーロッパの歴史は大変興味深く、まさに驚きの連続!!
松本侑子さんの素敵な語りとユーモアも交えてのトークと朗読に、会場は引き込まれていきました。

翻訳のリサーチや、旅行で実際に現地に行ってとってこられた写真の数々も解説しながら説明されました。

最後には『アンの青春』から学ぶ6つの幸福の哲学の言葉をみなさんに紹介され、日常を丁寧に素敵に生きる、アンの生き方にたくさんの元気と勇気をもらいました!

ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!

<受講者のコメント>

松本先生の知識の深さには、いつも驚かされるとともに、感激しています。今回も、アーサー王伝説から、スコットランドの歴史、スコットランド人の生活と多 岐にわたる知識を2時間のセミナーの間にたっぷりとお話しいただきました。どの話も新鮮でとても感心しました。また、実在する場所を実際に尋ねられた写真 を見ることができ、自分もそこへ旅しているようなとても楽くなりました。最後のアンからの「幸福のメッセージ」を聞きながら、なんで、こんなにもアンの小 説が好きだったのかわかるような気がしました。子供のころ、アンの小説を読みながら生きる希望のようなものを感じ取っていたのだと思います。講座中は先生 のお話にただただ引き込まれていました。同じ興味を持った人たちと、この楽しいセミナーを共有できてとてもうれしく思いました。 (K.Uさん 女性)

好奇心を旺盛にして、何が出てくるのか楽しんで聞いていました。授業の一番最後に「アンの幸福」メッセージで示していただいた生き方は現代でも通用し、時代が変わって生き方の本質は普遍的である。自分の会社の部下へのメッセージに使わせてもらいたいと思いました。 (N.Hさん 男性)

先生の語り方が素晴らしいと思います。非常に重い内容をやわらかい口調で話してくだされるだけで、深く癒されました。赤毛のアンは小さいころから私の中で どうしても感情移入ができずにいた児童文学だったのですが、今回の講座でこれは決して子供向けだけではない外国文学ということが良くわかりました。大学時 代英文科だったのですが、卒業以来小説は読んでも深く関わることはなかなか出来ませんでしたが、松本先生の講義で心新たに英文や詩に向き合う道筋を見つけ られたような気がしました。まず赤毛のアンの原作と松本先生の翻訳にじっくり取り組むことから始め、他の文学作品にも広げていこうと思いました。社会人に なってこんなに静かな時間の中で「文学に取り組む」という機会をくださった先生に感謝の気持ちでいっぱいでした。また最後に語ってくださった「赤毛のアン から学ぶ幸福の哲学」は本当に当たり前のことなんだけど、それが出来ている人はとても少なく、以下に毎日を自分に正直に周りの人やモノを大切に丁寧に生き ていくことが大切かということを改めて感じました。 (M.Sさん 女性)

講座が始まる前から、アンゆかりの地の風景を映し出すなどの演出をしてくださるのでステキでした。スコットランドというと、私はタータンチェックを思い浮 かべるのですが、講座中、真中の席に座る方が羽織っていたスコットランドの青いタータンチャックのストールが素敵でした。鉛色の空からいつもしとしとと雨 が降っていて、自然の風景に手を加えないイギリスが好きで、この講座を受講して、スコットランドにまた行ってみたいと思いました。 (Y.Nさん 女性)

イギリスの歴史の他、聖書の話など、欧米人の常識を学び、また普段の何気ない生活のなかにも感動することが出来るんだなと思いました。アンのおしゃべりか ら、言葉での表現方法が豊富にあるって素晴らしいことだと感じました。時間が進むにつれ、物語も読んでみたくなりました。 また、最初は物語よりもイギリスの歴史や聖書の話が聞きたくて参加したのですが、講座が進むにつれ、物語にも興味が出てきて、むしろ参加する前に読んでお けばよかったなと思うようになりました。イギリスの歴史の他、聖書の話など、欧米人の常識を学び、また普段の何気ない生活のなかにも感動することが出来る んだなと思いました。毎日の生活を大切にしようと思いました。 (Y.Mさん 女性)

内容

『赤毛のアン』の主な登場人物はスコットランド系(ケルト族)です。そのため、ケルト族の王であり古代英国の王とされる「アーサー王伝説」が『ア ン』には パロディとして登場し、スコットランド文化もふんだんに描かれます。講座では、アンの愛する「アーサー王伝説」とは何か、アンの語るスコットランドの伝統 文化、さらに続編の『アンの青春』と『アンの愛情』の冒頭に引用される英米詩について、わかりやすく、ご紹介します。『アン』をさらに深く理解しながら、 西洋文化の基本を、楽しく学びましょう!

詳細
1.アーサー王伝説のロマンス
『赤毛のアン』で、アンは恋する姫に扮(ふん)して川を流れていくお芝居をします。これは古代英国のアーサー王伝説のパロディで、アンの初恋が暗示されて います。講座では、「アーサー王伝説」とは何か(西洋文学はもとより、騎士道、映画、パソコンゲームにも多大な影響有り)、わかりやすく解説して、アンと ギルバートの初恋を解き明かします。

2.スコットランドの文化と伝統
主人公のアン、アンを育てる老兄妹マシューとマリラ……。この3人はスコットランド系(ケルト族)して描かれます。アンの語るスコットランド文化(服飾、 言葉、宗教)を解説し、その背景となるイギリスの成り立ち(スコットランド、イングランド、ウェールズ、アイルランド)についても説明します(ちなみにダ イアナはアイルランド系……?)

3.『赤毛のアン』の最後の文章「神は天にあり、この世はすべてよし」
この一節は、イタリアを舞台にした詩「ピッパが通る」からの引用です。この詩と引用の意味を、イタリアで撮った現地写真とともに解説して、モンゴメリが私たちに送る「幸福のメッセージ」を紹介します。(ピッパはイエスの十二使徒フィリポの女性名)

4.第2巻『アンの青春』と第3巻『アンの愛情』の英米詩
『赤毛のアン』の終わりと続編『アンの青春』の冒頭詩には、驚きのつながりが用意されています。さらに第2巻『アンの青春』の終わりと第3巻『アンの愛 情』の冒頭詩にも、モンゴメリは、ステキな連続性を工夫しています。アンシリーズの冒頭詩にこめられた感動的な意味を、ロマンチックに解説します。

2009年9月、表参道カレッジでは、「赤毛のアンに隠されたシェイクスピア劇とキリスト教」と いう講座を開き、『アン』に出てくる「ロミオとジュリエット』の深い意味、イエスの聖杯探索、西洋人の名前の意味など、欧米社会を理解する上で必要なシェ イクスピア劇とキリスト教の知識を、『アン』をモチーフにして解説しました。受講者の方々から、「驚きの連続」「世界の常識を知ることができた」と、大好 評をいただきました。この新しい講座も、さらに「驚きの連続」「世界の常識」を学ぶ、楽しく知的な講座です。どうぞご参加ください。

松本侑子
  作家・翻訳家/日本ペンクラブ理事
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「赤毛のアンに隠されたシェイクスピア劇とキリスト教」の様子


松本侑子の「赤毛のアン」の英語セミナー17の様子