松本侑子の「赤毛のアンに隠されたシェイクスピア劇とキリスト教」 -西洋文化の基盤を学ぶ-
松本侑子 作家・翻訳家/日本ペンクラブ理事
日時 2009年09月05日(土)14:00-16:00
「この講座を楽しみにしていました!」と京都や仙台からもご参加いただいての開催。
赤毛のアンの中に隠された『ロミオとジュリエット』の深い意味や、国際化社会において常識にもかかわらず、日本人が理解していないキリスト教の基礎知識など、赤毛のアンを読み解きながら、わかりやすく説明してもらいました。
松本侑子さんの素敵でユーモアも交えてのトークに、会場は引き込まれていき、笑いあり、感動の涙ありのあっという間の2時間でした。最後には「赤毛のアン」に込められた人生を幸福に生きる哲学も解説され、アンの生き方にたくさんの元気と勇気をもらいました!
表参道カレッジの講座には何度も参加しているが、松本先生の講座ははじめてという方からは「とても楽しかった! 充実した2時間でした」という嬉しい言葉も。
ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました!
<講師のコメント>
みなさまに「楽しかった」「知らなかったことが多く勉強になった」「『アン』からあのような知的なお話になって驚いた」と言っていただけて、良かったです。ご参加、ありがとうございました。(松本侑子 )
<受講者のコメント>
今回、松本侑子さんのお話を聞き、赤毛のアンにこんなにもさまざまなことが隠されていることに驚きました。また、キリスト教が、至る所に影響しているとい うことにも、感動を覚えました。モンゴメリーは、「赤毛のアン」という物語を通して、読者にさまざまなメッセージを送っているのだということがわかり、大 変興味深くお話を伺うことができました。 (O.Tさん 男性)
キリスト教がいかに欧米人にとって、生きるうえで大切な指針となっているか、知ることができた。宗教の話、神の存在について、軽々しく、外国人と話すこと はできないと、痛感いたしました。先生が最後におっしゃった内容が最も印象に残り、今後の私を励ましてくれる言葉です。外に出た時、建物に入る時とは、 違った街の風景が、目に映りました。自然と、希望がからだの中から湧いてきました。こんな気持ちにたったのは、何年ぶりでしょうか。 (T.Yさん 女性)
今まで知らない「赤毛のアン」の世界を知ることができたとともに、西洋文学や西洋文化を理解するためには、どのように調べ、学んで行ったらよいかという道 しるべを示していただけて、大変感謝しております。今回の講座であらためて、アンのなかの人々のように、日常を丁寧に生きること、日々のささやかな出来事 が穏やかに続く幸せの大切さを感じ、気持ちにゆとりが持てました。 (T.Sさん 女性)
赤毛のアンの背景にあるシェイクスピア劇とキリスト教について深く学ぶことができ、とても奥の深い物語であると感じました。日本では「赤毛のアン」という と児童書というイメージがありますが、大人向けの知的な小説であるということが分かりました。「赤毛のアン」にこめられている夢に向かって希望を持って努 力をする、日常の暮らしを楽しむこと、人を愛することなどの幸福の哲学のお話を聞いて、とても元気になり希望が湧いてきました。アンの明るく前向きに生き る姿勢はいつも私に勇気と感動を与えてくれます。 (T.Yさん 女性)
お話の内容が本当に新鮮で、大きな驚きばかりでした。松本先生が文学の世界に寄与された貢献度合いの大きさ、その苦労話が具体的なエピソードに富み、面白 かったことももちろんですが、やはり、モンゴメリさんが作った「赤毛のアン」のところどころに配置されている引用の真実がとても興味深く勉強になりました。 (M.Oさん 女性)
結びの辞で先生がアンの持つ「人生に対して希望を持って努力していく」という、当たり前だけれども年を経るに従って忘れてしまった、大切な指針を示して下さったことは、今回、京都から東京まで足を運んで受講して一番の収穫になりました。 (S.Nさん 女性)
「赤毛のアン」が児童書ではなく古典文学が多数引用され、緻密な伏線が散りばめられた精度の高い文学であったことに驚きました。それに伴い、西洋文学は登 場人物の名前や地名から作品の背景を読み解くことが出来るという大きな知識を得ることが出来ました。西洋文学とキリスト教の深い関係を学ぶ時間となりました。 (S.Mさん 女性)
「引用」の面白さを学びました。日本の古典を読むときもそうですが、「引用」が多いことに驚きました。知識が増えたからこその読書の楽しみ方もある、と言うことに気付き、ますます読書が好きになりそうです。 (I.Mさん 女性)
キリスト教と西洋文化の密接な関係を知り見えていなかった世界での常識を知ることができ、今後の情報のとらえ方や、私の思考も豊かになります。今回の会を受講できたことに感謝し、講師の松本先生と、関係者の皆様に心から、御礼申し上げます。 (A.Sさん 女性)
松本先生がとても詳細に引用の部分についてお話くださり、驚きの連続でした。先生のご説明で、アンが人生を力強く大切に生き生きと生きていこうとする姿勢を伺い、これが赤毛のアンの幸福の哲学だということがわかり、感動感動でした。 (Y.Kさん 女性)
「暮らしの中のささやかな喜びを楽しむ」、これを実践するととても素敵な毎日が過ごせると思います。一度しかない人生、毎日を丁寧に楽しみながら、愛情豊 かに過ごしたいと思いました。アンのようにいつも夢を持ち、それに向けて努力して、自分のあるべき姿を実現できればと思います。 (K.Nさん 女性)
大変満足しています。具体的な事例を通じて丁寧に解説いただきました。話が面白く引き込まれましたので時間が足りませんでした。研究的要素が強く、その分析手法を含めて楽しめました。 (N.Fさん 男性)
『赤毛のアン』は、作中に、英米文学と聖書からの引用が約100カ所ある、大人のための知的な文学作品です。
この講座では、アンが語るシェイクスピア劇『ロミオとジュリエット』の深い意味、イエスの聖杯探索と隣人愛の騎士など、西洋文化の基盤、かつ、国際 化社会 において必要なシェイクスピア劇とキリスト教の基礎知識、西洋人名の意味を、『赤毛のアン』をモチーフにして、どなたにもわかりやすく、ご紹介します。
プリンスエドワード島の美しい写真も多数上映、「アンの世界」を旅するような楽しいひとときです。
作中に込められた人生を幸福に生きる哲学も解説します。
全編、日本語のみの講座ですので、英語が苦手な方も、どうぞ安心してご参加ください!
『赤毛のアン』のあらすじ、時代背景もくわしく解説しますので、まだ読んだことのない女性、そして男性の方々も、楽しく受講できます。
※当日、松本先生より、受講された方全員に新刊『アメリカ・カナダ物語紀行』(幻冬舎文庫・2009年6月)のサイン本プレゼント。
松本侑子
作家・翻訳家/日本ペンクラブ理事
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こんな方へオススメ
どなたでも、ご参加いただけます。
★松本侑子先生の現在募集中のそのほかの講座★
「赤毛のアン」英語セミナー17
※「赤毛のアン」英語セミナー17(全3回)と「赤毛のアンに隠されたシェイクスピア劇とキリスト教」の計4講座受講で、学生登録料(28,000円)が免除されます。ぜひ、合わせてご参加ください。