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伊勢崎賢治の「"紛争屋"に学ぶ、人を動かすルール」

伊勢崎賢治  東京外国語大学 地域文化研究科 平和構築紛争予防学講座(PCS) 教授

日時 2010年02月05日(金)19:00-21:00

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内容

講師の伊勢崎賢治さんは、最近ではアフガニスタンの武装解除も指揮された「紛争処理」のプロフェッショナル。そもそも大学院で建築を学んでいた伊勢 崎さん がなぜ、「開発援助」や「国際紛争処理」の道へ進んだのか、これまでの経験と、出会ってきた人々から学んできた事柄や言葉から、「人を動かす」ということ について語ってくださいました。

ソーシャルワーカーは「戦略家」であるとする伊勢崎さんは、権力を持つ側が弱い立場の人々を動かすときに使う典型的な“作戦”についてや、紛争・戦争を始める人々が必ず使う煽動の手段などについても紹介されました。

また、参加者からの事前の要望も踏まえ、アフリカの「貧困」「平和」問題についても、たっぷりお話しくださいました。開発途上国の「貧困」 に共通する“仕 組み”や、「戦争はいつ始まるのか」「教育で平和はつくれるか」など、ふだん日本国内の生活では遠くに感じられるような内容についても、非常に身近に、大 変興味深くお話をいただきました。

会場からも「開発途上国の賄賂はどこに消えるのか?」「今の日本は本当に平和なのか?」「所属する組織の行為に敬意が払えないときは?」など興味深い質問がたくさんあがり、その回答もまた非常に示唆に富むものでした。

講座終了時にみなさんからは、「このような貴重な話が聞けてよかった」「大変満足しています」との感想を多くいただきました。
熱心にご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。
また、講座でお会いできることたのしみにしています。

<受講者のコメント>

1週間、この講座のことで頭がいっぱいでした。平和や正義、秩序についてこれほど悩んだことはありませんでした。少しでも答えに近づけるかと思い、講義中 に伊勢崎先生が紹介されていた映画、ブラッドダイヤモンドとホテルルワンダを見ました。アフリカで起きた出来事でも、人間が行なった事に変わりはありませ ん。状況次第で紛争や虐殺は日本でも起こる可能性があるという事を忘れてはいけないと思います。今回、伊勢崎先生にお会いした経験は、私の人生において物 事を考える基盤の一部になりました。これから何をすれば良いのか、まだ具体的にはわかりませんが、今回の講座をきっかけに日本で出来ることを模索していき たいと思います。 (Y.Yさん 男性)

伊勢崎さんのお話を聞くことができて本当によかったと思います。ありがとうございました。失礼ながら、伊勢崎さんのことの予備知識なく「……人を動かす ルール」という講座名に惹かれて参加申込をしました。私が予想していた講座内容とは全く違ってたことに、まず最初に驚きました。しかし、お話を聞いている うちにどんどん惹き込まれていき、紛争の現実を見てきた伊勢崎さんの言葉は、どれも心にひびいてきました。現場で見て体験したからこそ伝えられる真実、現 実がそこにあったからだと思います。また、伊勢崎さんから発せられるメッセージは、伊勢崎さんのお人柄をとても表しているように思いました。それは、現実 を現実として捉えて伝える、そこに偽善や自己中心的な考えが全くない、根っこの優しさを持ち合わせた、心が常にニュートラルにある方だと感じました。とて も素晴らしいです。私も紛争や戦争を予防することの一助ができるように何かをはじめたいと思います。 (K.Kさん 女性)

自分の価値観を見直す機会となった。高い理想はときには一方的な見方になり、必ずしも平和を生むわけでない.高い理想は皮肉なことにその逆の結果を生む素 地があるので色々な安全装置を用意周到に準備することが大事である。恐らく将来も争いに類したことはなくならないが、いかに制御することを考えなければい けない。争いを決して肯定するのではないが、起こることも視野に入れる必要がある。美化を求めると将来の判断を誤らせる。日本のマスコミでは発言の真意を 捉えるのは困難と思われた。できるだけ吸収しようということ、自分の経験や過去に聞いた事例と照らしながら吸収するように努めた。 (N.Hさん 女性)

国際NGO、国連PKOのリーダーとして実際に最前線で問題解決に取り組んでこられた伊勢崎先生のお話はとても迫力があり、心に響きました。国際支援、開 発援助と聞くとボランティアに近い感覚を持っていましたが、もっとビジネスライクな世界なんだと分かり、興味が湧きました。広い世界のどこかで苦しんでい る人たちのために、自分も何か始めなくてはと強く思わせてくれた点で、とても貴重な2時間でした。 (H.Yさん 女性)

人間をダイヤの原石に例えると、原石のままでは人の目に留まらない、人に磨いてもらうといい光り方はしない。自分の思うように光りたければ自分で磨く努力 が必要なんだと思いました。人を動かすルールはこれだと定義づけることは今の私にはできませんが、伊勢崎先生のお話を聞き、感じ取れた様に思います。日常 生活で忘れがちなこと、今まで考えたことがない様なことを考えたり、非常に濃い時間でした。 (Y.Mさん 女性)

紛争は悲しいが、起こってしまうものは仕方がない、起こってしまったことを嘆くよりもそれにどう対処していくか、現実問題としてどうするのかを考えていか なくてはいけないという先生のお話が印象に残りました。世の中には様々な考えを持つ人たちがいて、複雑な状況があって、そのような中で問題を解決するため に、相手を変えること、自分を変えることのバランスの難しさを感じました。また、すべての人が満足することは難しく、実際問題としてどう折り合いをつける のか、落としどころはどこなのかといったお話もとても考えさせられる内容でした。先生のお話は国際問題のお話でしたが、仕事や私生活にも十分通じる内容で あり、大変勉強になりました。 (S.Yさん 女性)

伊勢崎先生がどのように人を動かす工夫をされてきたのか、「人は“ISSUE”によって連帯する」「戦略として同化する」という煽動術のキーワードは,会 社という組織の中でも応用できるなと大変参考になりました。講義が進む中で煽動されていった人々がどのように悲惨な行動を起こすのか、想像を絶する悲惨な シエラレオエネ社会の実体験には大変衝撃を受けました。 「命の価値は平等であるはずなのに……」現場にいらっしゃったからこそ語れる理想論ではない生の意見は重く心に響きました。「戦争はどこから"始まる"の か?」という問いかけは、北朝鮮問題を抱える私達日本国民にとっても決して他人事ではなく、真剣に「平和」について考えなければならないと感じました。 (S.Mさん 女性)

平和ボケしているといわれる日本において、これほどの体験をされている方から世界における現状を教えていただける機会は、そうないと思います。日本国内に おいてもさまざまな問題がありますが、世界や他国との関係において日本を捉えるということも非常に大切だと学びました。本当に貴重な講座を、ありがとうご ざいました。最後に、これほどの体験をされてきた伊勢崎さんならではの「人の上には立たず、触媒として人を支えて生きる」というご自分に対するミッション が大変印象的でした。さて私自身は、どのように自分のミッションを捉えるか、この講座を受けたことで視野が広がり、思考が深くなったことは間違いありませ ん。 (T.Yさん 女性)

タイトルから「Negotiationのコツ」とか「人間関係改善の秘訣」といった内容を期待して参加したが、期待は裏切られた。かわりに非常に重いお 話、価値観や世界観に影響するようなお話をお聞きすることができ、満足度は120%である。学んだことは多いが、貧困、汚職、利権、平和、正義といったと もすれば画一的に語られることのあるWordsの意味を真剣に考える機会をいただいたことに感謝。そしてそれらは画一的なものではなく、トレードオフだっ たり、売り物だったり、取引の材料だったり、状況によってダイナミックに変わりえるものだという視点が目からうろこだった。伊勢崎先生の語り口は淡々とし ていたが、伝わってくるものは陳腐な言い方だが「修羅場をくぐった」「清濁併せ呑む」方特有の迫力とパッションがあって、そういう経験をしながらも紛争予 防という”自分のミッション”を人の上に立たない形で進めようとされている現在に心打たれた。 (S.Jさん 女性)

内容

『世界一受けたい授業』『課外授業 ようこそ先輩』など、テレビでも注目の人、国際紛争処理のプロ=「紛争屋」伊勢崎賢治さんの表参道カレッジ オリジナル講座が実現!

「紛争処理」と聞くと特殊な仕事というイメージをもたれるかもしれませんが、伊勢崎賢治さんが経験されてきたことには、ビジネス界で働く私たちも活用できるヒントが、たくさんあります。

たとえば、交換留学中だったインドで、単身、スラムに乗り込み、外国人ながら40万人の地元民をまとめあげてインド政府の援助を勝ち取ったり、武装 した非 合法集団に「銃を置かせる」ための交渉を行ったり。タフな状況で大勢の、多様な人々を動かし、目的を果たしてこられました。

本講座は、そんな伊勢崎賢治さんを講師に迎え、「一つの大きな結果を出すための」人や状況の動かし方、交渉の仕方などを伺います。

紛争地域という人間のホンネがむき出しになる現場で、伊勢崎さんが体験的に学んできたこととは……? 歯に衣着せず真実をズバリ、しかもチャーミングな伊勢崎さんのトークの魅力は、スタッフが太鼓判を押します!

ビジネスパーソンとして、交渉ごとのルールを知りたい方、人の心理を掴みたい方、組織を動かす力を身に付けたい方に、ぜひ受けていただきたい講座です。

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  • オモカレ学生は、ビジター(一般)より先行してお申し込みが可能です。
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伊勢崎賢治
東京外国語大学  地域文化研究科 平和構築紛争予防学講座(PCS) 教授
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こんな方へオススメ

交渉ごとのルールを学びたい方 人の心理を掴みたい方 組織を動かす力を身に付けたい方、など どなたでも、ご参加いただけます